日常のナカノ1分漢方

日常の中にある、淡くて感じることのないような漢方との接点ついて、およそ1分程度で読めるように書いていきたいと思います。きっと更新頻度は週に1回程度、ゆるくおつきあいください。

漢方薬とハーブに飲み合わせがあることをご存知ですか?

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漢方薬とハーブに飲み合わせがあることをご存知ですか?

 

この事を知らない方は案外多いのではないかと思います。

 

そこで今回はこの話をしてみようと思います。

 

まず、最初にハーブを日本語に訳すとどういう言葉になると思いますか?

 

ハーブを日本語に訳すと薬草になります。

 

一方、漢方薬を英訳するとチャイニーズハーブスと翻訳できます。

 

つまり漢方薬とは中国の薬草が複数集まったものということなのです。

 

漢方薬にはそれぞれ決まった生薬(薬草)が、決まった比率で入っており、決まった効能(働き)があります。

 

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漢方薬イメージ

 

その漢方薬に別の生薬(薬草)を追加することを加味すると言います。

 

そうすると、もともとあった漢方薬の効能は生薬(薬草)を加味することによって変わってくるのです。

 

それはイメージとしては水彩絵の具の色に他の水彩絵の具の色を少し加えるようなものです。

 

青色に水色を少し足しても、それほど大きくは変わらなかったりしますが、青色に黄色や赤色を混ぜると色が劇的に変化しますよね。

 

漢方でも同様のことが起こります。

 

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つまり、元々のあった漢方薬に一つ生薬(薬草)を加えることによって全く別の効能になってしまうようなことが起こり得るのです。

 

そのため、日本漢方においては、「この漢方薬にはこういう生薬を加えると相性がいいですよ」というノウハウが過去の文献(書籍)の中に残っています。

 

それらを学ぶことで、もともとあった漢方薬の効能を大きく外すことがなく、漢方薬を用いることができるのです。

 

逆にその漢方薬に相性の悪い生薬(薬草)を加えると、もともとの漢方薬の働きを悪くしてしまうこともあるのです。

 

先ほどの話に戻しますけれども、漢方薬は薬草が複数集まったもので色に例えれば、固有の色彩を持っています。

 

そしてハーブ(薬草)も固有の色彩を持っています。

 

もし漢方薬を飲んでいて、それを服用した後にハーブティーを飲むようなことがあれば、この二つは色が混ざってしまいます。

 

この飲むハーブティーによっては漢方薬の効能に大きく影響(悪い方向に)してしまうことがあるのです。

 

ではこのような状況にならないためにどうしたらいいのか?

 

一番無難なのは、漢方薬を服用している間はハーブティーを飲まないことです。

 

あとは漢方薬を出してもらっている漢方薬局や薬店で、そこでこんなハーブティを飲んでいますと伝えることです。

 

ある程度の経験値のある先生であれば、どうすればよいか適切なアドバイスをもらえると思います。