日常のナカノ1分漢方

日常の中にある、淡くて感じることのないような漢方との接点ついて、およそ1分程度で読めるように書いていきたいと思います。きっと更新頻度は週に1回程度、ゆるくおつきあいください。

性病に効く漢方薬がある?!

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竜胆(りんどう)の根っこを乾燥させたものを漢方では竜胆(りゅうたん)と呼びます。  竜胆瀉肝湯の名前の由来はここからきています。


漢方薬の中に性病に効く漢方薬があるのをご存じですか?

 

実は漢方薬の中に性病に効く漢方薬があるのです。

 

もう少し正確に書くと、性病に効くことがある漢方薬があるのです。

 

抗生物質が存在しない昔には良く使われていたそうです。

 

この漢方薬、すべての人のすべての性病に効くわけではないです。

 

主に用いられていたのは淋病です。

 

この淋病に用いられていた漢方薬は比較的メジャーで竜胆瀉肝湯(りゅうたんしゃかんとう)といいます。

 

一般的な漢方薬としてドラッグストアとかにも置いてあるところはあると思います。

 

この竜胆瀉肝湯、現在で市販されている外箱の効能書きには、膀胱炎の薬となっています。

 

ただ、すべての膀胱炎に使えるわけではありません。

 

症状の特徴としては、体力があり(中程度以上)、激しい排尿痛、尿濁、女性の場合、においの強いおりものなどを伴う膀胱炎の場合です。

 

結局、このような激しい症状を伴う膀胱炎の場合、膀胱炎を起こす原因菌が淋菌であることが多いのだと思います。

 

そのため、このような症状を伴う、陰部の掻痒や湿疹などがある淋病であれば効く可能性があります。

 

昔、務めていた薬局で、ある一時期この竜胆瀉肝湯がバカ売れした時があります。

 

その時に、中年のおじさんから「おたくには性病に効く漢方薬があるそうじゃないか!!それをくれ!!」といわれたことが何度もありました。

 

何でも、うちの薬局で竜胆瀉肝湯を買って性病がとてもよくなった患者さんがいて、風俗仲間みんなに紹介したようです。

 

しかし、性病にかかった人が全員が全員、淋病ではありません。

 

そして漢方薬の場合、先ほどの効能書きのところにも説明があるように、同じ症状の患者さんであっても体力がある人には効くけど、体力のない人には効かない事が多いのです。

 

そのため、ブームは急激に去ったのです。

 

それでも、先ほどの症状(+体力がある)を伴うような淋病であれば、効く可能性はあると思います。

 

さっき検索してみたら、アマゾンとかでも簡単に手に入れることができるようです。

 

責任は負いかねますが、興味と心当たりのある方はぜひ一度お試しください。