日常のナカノ1分漢方

日常の中にある、淡くて感じることのないような漢方との接点ついて、およそ1分程度で読めるように書いていきたいと思います。きっと更新頻度は週に1回程度、ゆるくおつきあいください。

カコナールという、ドリンクタイプの風邪薬が漢方薬だってを知っていましたか?

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カコナールってドリンクタイプの風邪薬、実は葛根湯の事なんです。(知っている人もいるとは思いますが・・・)

 

ちなみに葛根湯、どんな風邪に使うかご存知ですか?

 

葛根湯は俗にゾクゾクきたら葛根湯といわれるように寒気を伴った風邪に使われるものです。

 

漢方の風邪の治療の考え方は、西洋医学とは全く異なります。

 

病院ではまず、細菌性のものなら抗生物質、インフルエンザならタミフルに代表されるような抗インフルエンザ薬に解熱剤、痰切り、鼻水やくしゃみを取り除くような漢方薬を併用することが多いと思います。

 

一方、漢方は風邪の場合、最も重要な指標にしているのは患者さん自身が冷えているか、熱っぽいかです。

 

冷えていれば温めることが治療になりますし、熱っぽければ冷やすことが治療になるのです。

 

漢方の基本的な考えは患者さんの今の病気の状態と反対の事をして、身体をまん中の状態にもっていこうとしているのです。

 

そこで大事なるのは今がどんな状態か?です。

 

それを知るために問診や舌診や脈診などをするわけです。

 

そこから患者さんが正常状態の時と比べ、身体がどっちに偏って(たかよって)いるか把握するのです。

 

 

風邪の場合、漢方で患者さんが冷えているかどうか判断する基準となる症状は、寒気(ゾクゾクする)、くしゃみがでる、鼻水が透明などです。

 

これらの症状があれば、冷えが原因で風邪を引いたと考えます。

 

そうすると、この場合は、温める漢方薬を用いるのです。

 

葛根湯は温めて風邪を治す代表的な薬なのです。

 

ここからが大事です!!

 

葛根湯は温める薬なので、温ためて服用した方が効果が高いのです。

 

当然、コナールも葛根湯ですから、温めたほうが効果が高いのです。

 

でも・・・

 

思い出してください。

 

カコナールって、ドラッグストアーだと、ドリンカー(冷蔵庫)の中に入っていたりしませんか?

 

あれだと冷えているので葛根湯の効果が弱まるのです。

 

では、どうすればいいのか?

 

直接電子レンジも、湯煎も危険です。

 

比較的安全で、効果が高いのは、カコナールを、カップに入れて熱~いお湯を注ぐのが一番無難だと思います。

 

フーフーしながら飲むのが葛根湯の正しい飲み方なのです。

 

そのひと手間が葛根湯の効きに影響するのです。

 

ぜひお試しください。